第1回JJDA中部地区WEB展覧会『Study of Contemporary Jewellery 研究成果発表展 あお』
飯田 祐子
飯田祐子(一般)
愛知県
夕焼け空を見た時、青空と夕日の境はどこになるのだろうというのがこの作品の原点になっている。混色させる中にある自分にとっての青はどこなのかを考えてみようと思った。この作品はグラデーションに染色した和紙の帯をぐるぐる巻いて形作られている。全体の形状をメビウスの輪にした理由は、青という色が持つイメージにはポジティブなプラスの意味とネガティブなマイナスの意味がありその両面が混在しているところと表裏のない輪の形状が合っていると考えたからだ。
また中心が青色になっているのには+と−の間には0があり0=空=そら=青という意味も含んでいる。制作を通して、私にとっての青は曖昧な真ん中に存在するのだと気づいた。