第1回JJDA中部地区WEB展覧会『Study of Contemporary Jewellery 研究成果発表展 あお』
松浦 峰里
松浦峰里(JJDA正会員)
静岡県
古来の日本における’あおという色の揺らぎ、曖昧性をテーマに制作しました。
日本の古代人は日々の生活の中で日の出、日の入りなどの天体や昼夜の彩の変化に畏敬や畏怖を覚え、そこに色彩を感じました。中でもあおは’漠’と書き、草叢に太陽が沈んだ薄暗い状態の事を示しており、あか(明)、くろ(暗)、しろ(顕)以外の色全てを表現しています。どんなものも基準になるものが何かによって比較される対象のものがどのように見えるか変わります。
私は、様々な鶏の卵の殻を並べた時に、青とは一概に言えないような色のものも隣に置いた色によって影響され、その色の特性が抽出されより美しく見える事に気がつきました。