Seminar
JJDA講座2011「ジュエリーの未来軸」報告 
第一部 「ルネ・ラリック創作の舞台裏、その光と影」14:00〜15:30
講師 池田まゆみ氏(美術工芸史家)
現代よりも、簡単に作品CMが出来なかった時代ルネ・ラリックはどんな方法で世に出て、スポンサーをみつけ、アトリエを維持していったのか等「創作の舞台裏」や「ルネ・ラリックのアート戦略」についてお話していただきました。決して裕福ではなかった生家の写真からパリの一等地に店を構えるまで作品映像も交え、知られざるヒストリーを知ることができました。



第二部 「菱田安彦のジュエリーに見る原点と未来」15:45〜17:15
講師 関 昭郎氏(東京都現代美術館 シニアー・キュレーター)
高木陽子氏(文化女子大学 文化ファッション研究機構 教授)
露木 宏氏(NPO法人宝飾クラフト教育振興会 会長)
コーディネーター 永井純子 ((社)日本ジュウリーデザイナー協会 副会長)
菱田作品の映像を流しながらのプロフィールと作品の解説後、菱田安彦の啓蒙・教育・創作活動についてとこれからのジュエリーの方向性についてのディスカッションが行われました。日本のジュエリー界の礎を築き、新しい方向性を切り開いた菱田安彦の功績を再考し、デザインの重要性に重きを置いた点でルネ・ラリックとの新時代の共通項を見出し、また、これからのジュエリーについて、講師各々の専門分野からのアプローチや意見が語られました。混沌とした時代にあって、改めてジュエリーとは?という原初的な意味を再認識し、同時にこれからの未来のジュエリーについて、思いもよらないジャンルとの結びつきや、他のアートにはない独自性、個人の価値観の表現としての可能性と社会性について興味深い内容となりました。